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WordPressのPHPをバージョンアップする具体的な方法【メリット・リスク解説】

yume-tada

how-to-update-wordpress-php

WordPressを使っているが、PHPのバージョンアップは必要なのだろうか?

Worried
お悩みさん

PHPのバージョンアップをしたいが、具体的な方法が知りたい。

findout
お調べさん
ゆめただのり
ゆめただ

PHPをバージョンアップしないと、セキュリティのリスクが高まります。
最新PHPバージョンの高速化の恩恵も受けられずSEOとしても不利です。

WordPressが推奨する最新のPHPにバージョンアップしましょう。

当サイトはPHP8.1で動作しています。

PHP8.1_use
biz-sel.comのPHPバージョン

本記事を読んでわかるコト

  1. PHPとは?
  2. PHPバージョンアップのメリット
  3. PHPバージョンアップのリスクと対策
  4. WordPressが推奨するPHPバージョン
  5. PHPバージョン毎のサポート終了日
  6. 使用中のPHPバージョン確認方法
  7. 使用中プラグインの対応PHPバージョン確認方法
  8. PHPバージョンアップの具体的な方法
  9. PHPバージョンアップのエラー対処方法

この記事を書いた人【ゆめただ】

この記事を書いた人

PHPとは?

PHPとは、動的にWebページを生成できるスクリプト言語です。

WordPressはこのPHPをベースとしたオープンソースのコンテンツ管理システム(CMS)。

PHPがWordPressの動作に重要な役割を果たしています。

Coding

WordPressにおけるPHPの役割

WordPressを動作させるためのPHPの主な役割をまとめました。

項目PHPの役割
テーマの処理WordPressのテーマはウェブサイトの外観とスタイルを定義
PHPはテーマファイル内で使用され、ページの構造やデザインを生成します。
これにより、ブログやウェブサイトの外観を柔軟にカスタマイズできます。
プラグインのサポートWordPressプラグインは機能や機能拡張を追加するためのツールで、PHPで記述されています。
PHPで書かれたプラグインにより、様々な機能を追加することができます。
データベース操作WordPressはMySQLデータベースを使用してコンテンツを保存。
PHPはMySQLデータベースとの連携を行い、投稿記事、ページ、コメントなどの情報を取得、更新、削除します。
動的コンテンツ生成PHPは動的なウェブページを生成するためのスクリプト言語。
WordPressではページの動的な生成やコンテンツの挿入に使用されます。
ユーザーがサイトを訪れるたびに、PHPが最新の情報を表示します。
ユーザー認証とセキュリティPHPはユーザー認証やアクセス制御を行い、WordPressのセキュリティを強化。
ユーザーの権限管理やログインプロセスなど、セキュリティ関連の機能がPHPで実装されています。
WordPressにおけるPHPの役割
WordPressとPHPの関係
ゆめただのり
ゆめただ

このように、WordPressはPHPで動作し、様々なカスタマイズや機能の追加が可能となっています。

PHPのバージョンアップの必要性を知ろう

PHPのバージョンアップの必要性を知って、あなたのサイトに必要かどうかを判断しましょう。

WordPressが推奨するPHPバージョン

WordPressが推奨するPHPバージョンを見ていきましょう。

WordPressが推奨する環境は次の通り。

PHPは、2024年1月1日現在で7.4以上が推奨されています。

これは、「最低7.4以上」というコト

項目内容
PHPバージョン7.4以上
DBMySQLバージョン5.7以上 または MariaDBバージョン10.3以上
HTTPS対応
WordPressの推奨環境
詳細はこちら
必須要件 – WordPress.org 日本語
WordPressが推奨する環境

ja.wordpress.org

WordPress

PHPバージョン毎のサポート期限

では、PHPバージョン毎のサポート期限を見てみましょう。(2024年1月1日現在)

WordPressが推奨する7.4は、既にアクティブサポートもセキュリティサポートも終了しています。

セキュリティサポートがまだ期限内の8.1にしておきたいです。

PHPバージョンリリース日【最新版】アクティブサポート終了セキュリティサポート終了
8.32023/11/232025/11/232026/11/23
8.22023/11/232024/12/082025/12/08
8.12023/11/23終了2024/11/25
8.02023/02/14終了終了
7.42022/11/03終了終了
7.32021/11/18終了終了
7.22020/10/01終了終了
7.12019/10/24終了終了
7.02018/12/06終了終了
5.62019/01/10終了終了
PHPバージョンとサポート期限
Secure Server

あなたのサイトのPHPバージョン確認方法

あなたのサイトのPHPバージョンを確認してみましょう

方法はカンタンです。

WordPress管理画面で確認する方法

WordPressの管理画面で、「ツール」―「サイトヘルス」を選択。

「情報」タブをクリック。

PHPvup_image2

「情報」タブをクリックします。

PHPvup_image1

「サーバー」の欄をクリックすると、PHPバージョンが表示されます。

PHPvup_image4

当サイト()biz-sel.om)は最近までPHP7.4.33でした。

AFFINGER6がPHP8.1対応になったのをきっかけにPHP8.1にバージョンアップしました。

PHP ver check result
当サイト(biz-sel.com)のPHP8.1アップデート前

レンタルサーバーの管理画面で確認する方法

当サイトは、エックスサーバーを使っています。

エックスサーバーの管理画面から確認する方法です。

こちらも操作はカンタン。

PHPの「PHPVer.切替」をクリックします。

Xserver_PHP1

対象のドメインを選択すると、現在のバージョンが確認できます。

Xserver_PHP2
Xserver_PHP3

PHPバージョンアップのメリット

PHPバージョンアップのメリットをまとめました。

速度アップによるSEO効果

PHPはアッパーバージョンの方が速度が改善されています。

PHP7.4に対して、PHP8.1は20%速くなるという結果が報告されています。

エビデンス記事
PHP8.1はPHP7.4より20%高速化されている
PHP8.1はPHP7.4より20%高速化されている

github.com

Googleは、表示速度が1秒から3秒に増加すると、直帰率が32%増加

さらに、1秒から10秒に増加すると、直帰率が123%増加すると調査結果をWebに掲載しています。

エビデンス記事
Find Out How You Stack Up to New Industry Benchmarks for Mobile Page Speed
Googleが2017年2018年に調査したページ表示速度と直帰率の関係

www.thinkwithgoogle.com

PHPバージョンを最新に保ち表示速度を改善させておくことは、SEO対策として有効です。

SEO

PHPバージョンアップのメリット1


PHPの処理が高速化されていてSEO対策として有効

セキュリティ向上

PHPはアッパーバージョンの方がセキュリティが改善されています。

セキュリティの脆弱性が修正され、サイトの安全性が向上

古いPHPバージョンは、既にセキュリティサポートが終了しているものも。

最新のPHPバージョンにアップデートすれば、セキュリティが向上します。

Secure Server

PHPバージョンアップのメリット2


PHPの脆弱性が改善されてサイトの安全性が向上

サポート終了のリスク回避

古いPHPバージョンはサポートが終了している、または今後終了する可能性が。

これに伴ってセキュリティリスクが増加します。

最新バージョンにアップグレードすることで、サポートを継続して

最新の修正やアップデートを受けられます

Update

PHPバージョンアップのメリット3


サポートが継続されて最新の更新やアップデートが受けられる

テーマやプラグインとの互換性が向上

PHPのバージョンアップに合わせて、使用しているテーマやプラグインも対応してアップデートされます。

テーマやプラグインもセキュリティの対応や、バグが改善されています。

バージョンアップ怠ると、古いテーマやプラグインを使い続けなくてはならなくなってしまいます。

最新のPHPにすれば、対応した最新のプラグインやテーマが利用可能に

サイトの機能拡張やデザイン変更がスムーズに行えます。

New Functions

PHPバージョンアップのメリット4


最新のPHPに対応したテーマやプラグインが利用可能になる。

PHPバージョンアップのリスク

PHPをバージョンアップするにはリスクが伴います

バージョンアップする前に、しっかりリスクと対策を理解してから

PHPをバージョンアップしましょう。

【リスク1】サイトが表示されなくなる

事前に何も確認せずにPHPのバージョンアップを行うと、サイトが表示されなくなるリスクがあります。

レンタルサーバーの設定からPHPバージョンを選択する方法であれば、カンタンに元に戻せますが、

なぜ表示できないかの原因が特定できず、改善策が見当たらないままPHPのバージョンアップがいつまでもできません

この対応策は、次のところでまとめています

Fatal Error
Computer troubleshooting

【リスク2】今まで使えていたプラグインが使えなくなる

PHPはバージョンアップしたいが、使用中のプラグインが対応していない場合があります。

これを確認せずにPHPをバージョンアップしてしまうと、当然何かのエラーになります。

最悪の場合はサイトが表示されない事態になります。

では、これらの対策を見ていきましょう

400 Error Bad Request

PHPバージョンアップ時のリスク対策

【事前対策】プラグインやテーマの対応PHPバージョンを確認する

それでは、具体的な対策についてまとめていきます。

リスクの対策は、「プラグインやテーマのPHPバージョンを事前に確認する」コト。

でも、どうやって確認したらいいのか?

複数プラグインを使っている場合は、1つ1つ確認しなくてはならず面倒

そんなあなたのために、プラグインの対応PHPバージョンを調べてくれるプラグインがあります。

PHP Compatibility Checker」プラグイン。

インストールしてサイトをスキャンするだけですぐにPHPバージョンがわかります

PHP Compatibility checker

こちらが、当サイト(biz-sel.com)をPHP7.4からPHP8.1にバージョンアップした時の調査結果。

あなたのサイトも、PHPCompatiblity Checkerをインストールして試してみましょう。

\ゆめただのPHPCompalibility Checkerの結果/

Summary of PHP Compatibility checker results
当サイト(biz-sel.com)のPHP Compatibility Checker結果

PHP Compatiblity Checerのインストールと設定

インストールはカンタンです。すぐに終わって結果がわかります。

「プラグイン」―「新規プラグインを追加」を選択。

PHPvup_image5

キーワードに、「PHP Compatibility Checker」を入力。プラグインがが表示されます。

PHPvup_image6

今すぐインストールをクリック。 インストールが完了したら、有効化をクリックします。

PHPvup_image7
PHPvup_image8

「ツール」―「PHP Compatibility」を選択します。

PHPvup_image9

Only scan active plugin and themeを選択(有効なプラグインとテーマのみをスキャンします。)

無効化プラグインや、未使用のテーマも全てスキャンする場合は、Scan all pulugins ans themes.を選択。

「Scan site」をクリックして開始。

PHPvup_image10

スキャンが完了したら、結果が表示されます。

対応していれば✔が入り緑色に。非対応であれば×となり赤字で表示。

結果が得られない場合は、Response Statusが404になります。

PHP Compatibility Checkerでも、わからないプラグインが出てきます。

そんなときに役立つのが、HP Hiveサイトです。

\PHP Compatibility Checker_の結果例/

PHPvup_image11
PHP Compatibility Checker_の結果例

WP Hiveでプラグインの対応PHPバージョンを調べる

PHP Compatibility Checkerの結果で、対応するPHPバージョンがわからないプラグインは、WP Hiveで調べましょう

プラグインの対応PHPを調べるならココ!
WP Hive - A Better WordPress Repository
WP Hive【プラグインの詳細が調べられる無料サイト】

wphive.com

WP Hiveにアクセスしたら、検索窓にプラグイン名を入れて虫眼鏡マークをクリックします。

PHPvup_image14
WP Hiveメイン画面

検索したプラグインが表示されるので、クリック。

PHPvup_image15
WP Hiveプラグイン検索結果例

結果が表示されます。

対応しているPHPのバージョンが出ます。

PHPvup_image16
WP Hive結果例

【事前対策】テーマの対応しているPHPバージョンを確認する

使用しているテーマが対応しているPHPのバージョンを調べておきましょう。

AFFINGERについては、ここに掲載されています。

2023.12.11に、PHP8.1に対応したテーマやプラグインがアップデートされています。

AFFINGER公式サイト
PHP8.1β対応版(テーマ / プラグイン)リリースのお知らせ - 【公式】STINGER STORE
AFFINGER6のPHP8.1対応について

on-store.net

Blog post2

【事前対策】バックアップを取る

PHPバージョンアップを行う前に、必ずバックアップを取りましょう。

サーバーの環境を大きく変えるアップデートになるため、バックアップは必須です。

作業前の状態に戻せるバックアップをしておきましょう。

WordPressのバックアップ方法はこちら
how-to-backup-wordpress
ワードプレス(WordPress)のバックアップの取り方と方法【目的別:全部型・部分型】

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All the data1

ローカル環境で事前に動作をチェック

ローカル環境がある方は、事前にローカル環境でPHPをバージョンアップして

動作確認をすると、安心して本番環境のPHPをバージョンアップできます。

当サイト(biz-sel.com)はDockerのローカル環境を作っていますので、

事前にローカル環境で確認してから、本番環境のPHPをバージョンアップしました。

おすすめのローカル環境の記事はこちら
recommended WP local Env.
WordPressローカル環境おすすめ3選【ブログ始める初心者へ】

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Server Monitoring

【事後対策】PHPバージョンを戻す

当サイトは、エックスサーバーを使用していますが、PHPバージョンの切替がカンタンにできます。

一度PHPのバージョンアップを行っても、前のバージョンにカンタンにもどすことができます

PHPバージョンアップを行って動作がおかしくなった場合でも、元に戻すことができます※。

※各レンタルサーバー会社の仕様に依存するため自己責任でお願いします。

レンタルサーバーの記事はこちら
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個人ブログ向けレンタルサーバーおすすめランキング【比較表でわかりやすく解説】

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Server

PHPバージョンアップの方法

PHPバージョンアップ方法はカンタンです。

事前にブラグインやテーマの互換性が確認できたら、サーバーの管理画面からPHPバージョンを切り替えます。

エックスサーバーの切替方法を説明します。

エックスサーバーの管理画面から、PHPの「PHPVer.切替」をクリックします。

Xserver_PHP1

対象のドメインを選択すると、現在のバージョンが確認できます。

変更後のバージョンを選択して、「変更」をクリックします。

Xserver_PHP2
PHPvup_image33

切替後のPHPバージョンが表示されます。

これで完了です。

PHPvup_done

PHPバージョンアップ時のエラー対処方法

PHPをバージョンアップした後、表示がおかしくなる場合があります。

この場合の対処方法をまとめておきます。

プラグインを停止・変更する

PHPのバージョンを変更すると、サイトの表示にエラーが出る場合があります。

この場合、原因はプラグインの場合多いです。

原因のプラグインを停止するか、代替えのプラグインに変更しましょう。

当サイト(biz-sel.com)のPHPバージョンを8.1に変更した時に、

「Ad-Invalid-Click-Protector」というプラグインが原因でPHPのWarinig表示が出ました。

PHPvup_Plugin_Error

事前のPHP Compatibility Checkerの結果では問題なかったのですが、

調べたところPHP8.xには対応していないようでした。

代替えプラグインを探し、「WP QUADS」に変更しました。

PHPバージョンを戻す

どうしてもうまくいかない場合は、PHPバージョンを戻しましょう。

Online test
ゆめただのり
ゆめただ

早めにPHPのバージョンアップをして、

セキュリティリスクを減らし、SEO対策の効果も得ましょう。

プラグイン見直しのきっかけにもなります。

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